
長かった東京競馬場の5週連続GⅠもいよいよ最終週。これまで3週連続単勝1倍台の一番人気が勝利し、4頭全てが連に絡むという超安定決着。今週もアーモンドアイが1倍台の人気を集めそうだが、すんなり勝つのか、それとも牡馬の逆襲はあるのか……。
無観客開催によって堅い決着が増えているという指摘があるが、馬自身は自分が一番人気という認識はないし、無観客によってリラックスして走れるというなら全ての馬に言える事。むしろ、騎手がプレッシャー少なく乗れるという事なのかな……。

● 安田記念(GⅠ) 芝1600m
出馬表
1 ダノンプレミアム 牡5 58 レーン
2 ダノンキングリー 牡4 58 戸崎
3 ノームコア 牝5 56 横山典
4 クルーガー 牡8 58 石橋脩
5 アーモンドアイ 牝5 56 ルメール
6 インディチャンプ 牡5 58 福永
7 ペルシアンナイト 牡6 58 田辺

8 ケイアイノーテック 牡5 58 津村
9 アドマイヤマーズ 牡4 58 川田
10 ミスターメロディ 牡5 58 北村友
11 グランアレグリア 牝4 56 池添
12 セイウンコウセイ 牡7 58 内田
13 ヴァンドギャルド 牡4 58 岩田望
14 ダノンスマッシュ 牡5 58 三浦

人気は何故かアーモンドアイに集中しそうだが、最強マイラーはインディチャンプ。ご存じ昨年の春秋のマイル王だが、前走の走りがとにかく良かった。ステイゴールド産駒で昨年の安田記念を勝った時でも、本当に良くなるのはこれからと言っていた陣営。その通りの走りで楽に抜け出して、マイラーズカップは前哨戦としては最高の勝ち方だった。
また、左回りが得意でマイルに限っては中京の1000万下、東京の東京新聞杯、安田記念と3戦3勝。今回、アーモンドアイの隣の枠に入っだが、ダービーを勝ったばかりの名手福永がアーモンドアイをマークするのか、ロケットスタートで先行するのかも楽しみ。どんな競馬も可能な人馬に死角はない。

2番手はアーモンドアイ。前走ヴィクトリアマイルは牝馬ではこの馬に敵はないという事を思い知らされた圧勝劇。しかし、今度は牡馬相手の上に中2週という強行策。陣営も最初から安田記念と決めていたというより、前走が楽勝だったから急遽参戦したふしがあり、この強行が裏目に出る可能性もある。
上記2頭の一騎討ちの可能性もあるが、隣の枠で意識し過ぎた時に3番手以下の台頭もありそう。その筆頭はダノンキングリー。この馬もアーモンドアイ同様に距離の融通は利く。しかし、1800メートル前後が最も得意で、マイルも守備範囲。先行しても差しても良いが、この2枠なら先行か。2強が牽制しあった時に残れる可能性がある。
もう一頭はアドマイヤマーズ。マイルの申し子とも言える戦歴。枠から言って、差しに構えた方が面白そう。前門の虎ダノンキングリーが先頭に立った時、慌てて2強が捕まえに掛かってペースが速くなった瞬間、後門の狼アドマイヤマーズが割って来そうな気がする。
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