
先週はアーモンドアイが史上最多のGⅠ8勝という快挙を達成。コロナウイルス禍という特殊な状況での今年の競馬。コントレイルの史上初めての父子無敗三冠、デアリングタクトの史上初の牝馬無敗三冠、そしてアーモンドアイの8冠と相次ぐ快挙で競馬界が異様な盛り上がりを見せている。
これから暮れにかけてコントレイルやサリオス、デアリングタクトという3歳馬と強豪古馬の激突が楽しみ。更に来年のクラシック目指す2歳馬の対決も本格化して、今週は京王杯2歳ステークス、ファンタジーステークスと東西で暮れのGⅠを占う重賞が組まれて、年末に向けて興趣尽きない週が続いていく。

● ファンタジーステークス(GⅢ) 芝1400m
出走予定馬
オパールムーン 牝2 54 横山典
オプティミスモ 牝2 54 藤井
サルビア 牝2 54 幸
セレッソフレイム 牝2 54 小牧
デルマカンノン 牝2 54 藤岡佑
フリード 牝2 54 和田竜
ミニーアイル 牝2 54 藤岡康
メイケイエール 牝2 54 武
メイショウイチヒメ 牝2 54 池添
モンファボリ 牝2 54 北村友
ヨカヨカ 牝2 54 福永
ラヴケリー 牝2 54 川田

2歳戦はまだキャリアも少なく、一戦一戦成長していくので時には思いがけない馬が飛び込んでくる事も少なくないが、今年のファンタジーステークスは3頭が抜けている。その中でも本命にしたいのはヨカヨカ。レベルの低いと言われる九州産だが、レースをこなす度に強くなっている気がする。3戦3勝は伊達ではない。
前走のひまわり賞はただ1頭だけ2歳馬には極量とも言える57キロ。好スタートから先手を取って一度も先頭を譲らず、勝負所で並び掛けた2着馬を追われる事なく突き放す強い内容。最終追い切りは栗東坂路4F52秒5ー38秒3ー12秒3を馬なりでマーク。「時計は速く動きも良かった。順調で状態は良い」と自信の出陣。

2番手には前走内容が秀逸だったサルビア。わずか6頭という寂しい頭数だったが、スタートは出遅れ気味。そこから中団を追走して直線外から脚を伸ばして楽に5馬身突き放した。有力馬が1200mしか経験していない中、この馬は1400mで2戦2勝。2歳戦に無類の強さの福永のヨカヨカを敵に回すのは苦しいが、意地を見せるか。
新馬戦圧勝のメイケイエールが3番手。17頭立ての1番枠から楽に3番手追走。そのまま直線に入ってやや外に持ち出すと追わずに5馬身抜け出し。更に小倉2歳ステークスでは強敵モントライゼを直線を外から差し切り。「調整は順調。最終追い切りではストライドがどこまで伸びるのか、という良い動き」と陣営も自信の参戦。