先週の重賞は『クイーンC』『京都記念』『共同通信杯』の3レース行われた。それぞれ、今後のGⅠ戦線を占う上で重要なレースだったが、期待馬が予想通り強さを示す一方、波乱に終わり新星の台頭を許す結果のレースもあった。
改めて映像を観ながら、今後のGⅠ戦線への影響も考えてみる。
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● クイーンC
好スタートから道中最内枠から2番手に付けた2番人気ミヤマザクラが、大外枠から大逃げをうったインザムービーを直線中に持ち出して捉え、猛追するフォーリー騎乗のマジックキャッスルをクビ差凌いで重賞初勝利。
レース後のインタビューで福永は、桜花賞に向けて差し脚を測る競馬をするつもりが、好スタートで先行から押し切る競馬になった事を悔やんでいたが、大逃げにも慌てずに荒れ気味の内から直線中に持ち出した冷静な騎乗で横綱相撲と言える快勝。
2着に入ったマジックキャッスルは3ハロン最速の脚を見せたがクビ差及ばず。しかし、次に希望が見えるレースだった。
対照的に1番人気に推されたルナシオンは『重賞チェック』で懸念したキャリアの浅さが出たとも言えるが、10着はいかにも負け過ぎで今後に不安。
● 京都記念
3番手の外に付けたクロノジェネシスが、大逃げのアメリカズカップに惑わされずに直線更に外に持ち出して快勝。ライバルと見られた同じ4歳牝馬のカレンブーケドールに2馬身半差を付けてゴール。
カレンブーケドールも後方から追い込んできたが、最後は脚が一緒になった感じで差を詰められなかった。
3着の岩田康騎乗のステイフーリッシュは2番手からよく粘ったが、2強とは少し実力差を感じた。人気通りに1~3着までスンナリ決まる堅いレースだった。
● 共同通信杯
単勝150円と圧倒的人気でクラシック戦線の主力の一頭と思われていたマイラプソディがまさかの4着。直線最後方を大外から追い込んできたが、いつもの迫力が見られず離れた4着。クラシック戦線から脱落とも言えるレース内容での敗戦。
勝ったダーリントンホールは中団から早めに動く積極策で最後まで粘るビターエンダーを交わしたルメールの好騎乗が光った。
逃げたビターエンダーも府中の長い直線を粘り抜き、最後は差し返す力も見せて今後が楽しみ。
しかし、レース内容から見てクラシック戦線では、怪物と呼ばれるコントレイルやサリオスに匹敵するレベルには足りないだろう。
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