土日4重賞回顧の日曜日編。『小倉大賞典』と今年初めてのGⅠ『フェブラリーS』を振り返ってみる。
● 小倉大賞典
1.4倍の圧倒的支持を得ながら9着に沈んだ皐月賞2着、ダービーと菊花賞3着のヴェロックス。川田は自信があったのかもしれないが、終始大外を回ってきただけの工夫の無い騎乗。内でじっくり我慢して最後の末脚を伸ばしたカデナとは雲泥の騎乗。
最後の直線で内の馬に邪魔されたのも痛いが、それもコース取りのミスで言い訳にはならない。また、陣営のレース選択にも疑問。当分GⅠレースでは不要な馬になってしまった。
弥生賞を勝ってクラシック戦線を賑わす一頭と思われたが、その後奮わず実に3年ぶりの勝ち鞍となったカデナ。直線の脚は図抜けていて久しぶりに存在感を見せた。勝てない間も小倉や福島で善戦していたので、脚質的には意外だが小回りが合っているのかもしれない。
2着に入ったドゥオーモ。3コーナーカラ4コーナーによってかけてヴェロックスの外目を捲っていった脚は見事。7歳馬だが小倉で3戦連続馬券対象と小倉巧者を見せつけた。
● フェブラリーS
難なく好位に付けて折り合ったモズアスコット。当日6勝と乗りに乗っていたルメールの騎乗も冴え、直線早めに抜け出す余裕綽々の勝利。史上5頭目となる芝、ダートでのGⅠ勝利。
芝でも安田記念を勝つ等のスピードも実績もあるが、今後はダート一本に絞って地方統一や海外も視野に入れる方が良いと思う。
最低16番人気で2着に食い込んだケイティブレイブ。道中は勝ったモズアスコットをマークする位置に付けて一緒に伸びてきた。7歳馬だがまだまだやれそう。
3着のサンライズノヴァ。やはり後方からの脚はピカイチで最速の脚を見せたが、モズアスコットには及ばない気がする。
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